阪根健二研究室の予定

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鳴門教育大学の教員就職率が全国一に! 

教員就職率全国一

(コラム) 

 先日うれしい調査結果が、文部科学省から発表されました。
 今春の卒業生(学部)の教員就職率が78.3%(全国平均59.6%)で、全国一(全国44国立系教員養成大学・学部中)に輝きました。ちなみに04年度は全国で44位と、ワースト5(当時48大学・学部中)だったのです。そこから這い上がっていった結果の1位ですから、学生諸君の努力の賜物でしょう。
 ただ就職率というには、統計のマジックがあります。非正規の就職も含まれるからです。しかし、本学では、正規採用率48.7%(全国平均33.3%)と、これもトップクラス(全国3位:1位の千葉大は51.1%)なのです。特に、地元徳島県において厳しい採用試験を突破し、今期の正規採用数が4名から11名と急増しました。(本学からの徳島県採用者の半数が正規採用です。)ちなみに、大学院進学者を除く就職率(83.3%)も、全国2位(1位の和歌山大は88.5%)であり、誇るべき結果でしょう。
 こう書くと、採用試験対策に特化したのでは・・・という声も聞こえてきます。しかし、それだけでは、四国という地にある地方大学では、こういった結果は出ません。近年、ボランティア、社会体験等を、積極的に行う学生たちが増えてきました。この自主性、そして地域や学校フィールドの活用がポイントだと思います。夜間においても、自主的な学習会を学生たちが開いていました。私も何回か学生に頼まれ、この学習会に参加したことがあります。また、おもちゃ王国(岡山県玉野市)との「産学共同研究」による体験的な実習や、お遍路文化を学ぶ地域実習、そして、地域の学校フィールドの活用なども、本校の特徴でしょう。このように大学教員も、学生の声に耳を傾け、その意欲に応えなくてならないと思っています。研究一途でなく、学生の進路を確実にすることも、大学の今日的な使命だと思っています。
 ただ、数値に左右されずに、地道に教員養成に取り組んでいきたいと思います。各県に採用された卒業生たちが、子どもたちにとって素晴らしい教員であることが一番なのですから・・。

 もう一つ、本学の大学院は、修士課程でありながら、教員免許が取得できます。社会人であっても、教員を目指したいと思う方は、まだまだチャンスがあります。また、教員養成学部を卒業した(する)人も、教職大学院(教員養成特別コース)で、教員への道を再確認しませんか。お待ちしています。
 
☆第2次募集(追加募集)が決まりました。試験は3月13日です。本学の入試関係の情報は、http://www.naruto-u.ac.jp/

教職大学院:学校・学級経営コース(地域連携センター兼任) 阪根健二